万葉の里・やまくにの
そこかしこに美しい自然があふれる
山国町は山国川最上流に位置する渓流の町。
町の半分以上が標高300m~1,000mにある緑に囲まれた町。
筑紫溶岩台地中の最高峰”英彦山”がある。
平安期以降英彦山霊仙寺の支配を受け、信仰の地としてにぎわいを見せた。
また、古くからの交通の要衝としても重要な役割を果たしている。
奇岩、怪石も多く、その渓谷美やブナ林などが繁る自然美は訪れる人を楽しませてくれる。
薬師渓谷
渓谷には小さな滝や淵があり、所々では水流が地表から隠れて伏流水となって流れる。周囲にはモミジ、ケヤキなどの広葉樹の原生林が広がり、新緑や紅葉の名所。
神尾家住宅
江戸時代に組頭をつとめた旧家で1771年(明和8年)に建てられた。年代がはっきりしている民家としては九州最古の建物。当時の庶民の生活を知る上で貴重な資料となっている。曲がり奇棟造りが特徴で、国指定重要文化財。
猿飛甌穴群
長い年月をかけ、自然に造り上げた大小の穴が川床に広がる甌穴群。
念仏橋
橋を渡る人は、知らずに念仏を唱えてしまう不思議な念仏橋。現在ある石造りのものは昭和3年に新しく架け替えられた。
魔林峡
草本の猿飛甌穴群の下流 1.5kmの深い渓谷である。これは変朽安山岩の川底に生じた連続する多くの甌穴が発達してできた渓谷である。覆いかぶさるように樹林が茂り、真夏でも涼しい。
毛谷村六助の墓
歌舞伎の演目となって語りつがれている「彦山権現誓助太刀」は恩師の娘、お園の助太刀をして仇討ちへと旅立つ毛谷村六助物語。山国では「六助太鼓」の響きと共にその名が残っている。
山国川の蛍
霊峰彦山を源とする山国川。町内には蛍の飛び交う場所がいたる所に点在し、四季折々に美しい風景を映し出している。
万葉香るうたのみち
全国から応募された万葉短歌文学コンクールで入選した作品の歌碑・句碑が設置され、渓谷美を満喫する散策により愉しみが加わる。
三所権現
国道212号線の鳥居から100m上がると毘沙門堂、古塔、鐘楼がある。陽雲寺、竜権現、上宮、古上宮を含めた神仏習合時代の大規模な遺構である。陽雲時には薬師如来と左右の脇侍、日光月光菩薩各一体、阿弥陀像一体、三所神社三神をまつり、社殿の褄に「水呑み竜」の伝説の木彫りがある。
諏訪神社の大杉
諏訪神社の裏手にそびえ立つ推定樹齢500年、目通り周囲9m、高さ50m余り、耶馬溪谷の中では英彦山の鬼杉につぐ大杉、名杉である。堂々たる美しい姿は人々を魅了する。県特別保護樹木に指定されている。
山国町のまつり
山国神楽
耶馬渓谷の専門神社として有名で、各神社に奉納される。リズミカルで華麗な舞が特色。
万葉のふるさとまつり
万葉集の中の好きな歌や自作のものを詠む歌会、万葉風の出で立ちで行うファッションショーなど会場は万葉一色に染まる。
白地楽「カッパ祭り」
鎌倉初期に筑後川へ入水した平家の落人がカッパの姿をして悪事を働くのを大団扇を持った若者が封じ込めるというもの。
六助太鼓
猛勇で名を馳せた毛谷村六助のように力強く迫力のある太鼓さばきが見もの。
魚つかみどり大会
川に放たれたコイやエノハなどを手づかみで捕まえるのだが、魚たちに振り回されながら必死に追う姿を見ていると自然に笑いがこみ上げてくる。
いかだ下り大会
タイムレースと仮装レースの2種類からなるいかだ下り大会は、夏の真っただ中に開催される。バランスを崩すと全員が川に投げ出されるハメに。